今日はエレナのお葬式でした

うす雲で時おり柔らかい陽の光が雲の間から差すお天気でした
彼女がお骨になる間 斎場の外の石段に腰掛けて空を見上げていたら
急に涙があふれてきました
亡くなった瞬間も通院の時もがんの宣告を受けた時も不思議と涙はでなかったのに

あまりにも美しい顔に亡くなっている事が信じられず その澄んだ目が瞬きを
はじめるんじゃないか 明るい栗色の体が再び大きく呼吸をするんじゃないか
ずっと見ていました
お葬式に出発する時も 着いて車から降りる時も お焼香をする瞬間もずっと
・・・でもついに瞬きも呼吸をする事もありませんでした
これが本当のお別れかと認識した瞬間 涙があふれ呼んでくれた係りの人の
声も聞こえないほどでした

二ヶ月前まで尻尾をふりふりご機嫌で散歩をしていたのに
こんな日がくるなどだれが想像したでしょう
またショーのリンクに立たせたくて運動やコート管理をして 今年に入って若い
頃とおなじように素晴らしいコートが出てきたのでどこかでリンクに立たせる
日を考えていた矢先の体調不良
入院 CT検査 お腹に腫瘤を発見し 試検開腹 組織検査の結果
T型の腸の悪性リンパ腫との宣告
どの抗がん剤もどんな治療もあまり効果が得られないと言われました
どんな病気とも闘ってきたけどリンパの癌だけはダメです
その時には抗がん剤やその他の治療を試す体力はエレナにはなく
下痢と嘔吐を止め 少しでも食べてくれる為の点滴と注射に通うのが精一杯
でした
試検開腹から2週間 1日1日と病状は進み最後の日は昼トイレに
出したあと呼吸が苦しそうになりました
リンパ腫は血液を壊す病気 歯茎が真っ白になっていたので赤血球が作られず
体に酸素が回らなくなっているのでしょう  
輸血も散々考えたのですが病気の元がそこにある以上やっても2,3日しか楽に
してやる事ができないだろうとやめました
それでも少しでも酸素を入れてやりたくてレンタルの酸素室を借りに行き 入れてやることに
明け方4時 わたしが疲れからほんの少し眠ってしまったその間に天に召されて
しまいました


あなたには沢山の喜びと幸せをもらいました
それなのにわたしはあなたに何にもしてあげる事ができなかった
醜くなっても おもらししてオムツをするようになっても 背中が曲がりよぼよぼになって
歩けなくなるまで長生きしてくれると思っていました
あまりに美しいあなたはそれを拒否し 美しいまま逝ってしまいました
わがままなあなたを恨みます
まだまだ彼女の写真を見る事ができずここに貼る事さえできません

どこかからお水を催促するのに「カラカラカラ」とエレナが食器をかき回す音が
聞こえるようです


本当に沢山の方々にお世話になりました
心よりお礼申し上げます




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